line17.png

title(summer).gif

line17.png

活動の様子
平成25年度

【シンポジウム】「箸墓再考」

平成26年3月16日(日)

 各分野で活躍中の研究者にお集まりいただき、最新の調査及び研究成果の報告をもとに、様々な視点から箸墓古墳について再検討していただきました。活発な議論を通して、築造年代や築造方法、あるいは被葬者像などについて多角的に検証することができました。全国から約1,200人の方にご参加いただきました。

hashihaka sympo.jpg会場のようすhashihaka sympo2.jpgディスカッションのようす

【講演・報告】
・記念講演
  白石 太一郎(大阪府立近つ飛鳥博物館長)
  「卑弥呼の冢墓と箸墓古墳」
・基調講演
  ①福辻 淳 (桜井市教育委員会文化財課主任)
  「これまでの周辺の調査」
  ②加藤 一郎 (宮内庁書陵部陵墓課陵墓調査室)
  「箸墓古墳の出土品とその評価」
  ③坂本  稔 (国立歴史民俗博物館研究部教授)
  「炭素14年代法は何を明らかにしたか?」
  ④福永 伸哉 (大阪大学大学院文学研究科教授)
  「古墳時代の成立と箸墓古墳」
  ⑤寺澤 薫 (桜井市纒向学研究センター所長)
  「『定形型』か『纒向型』か」

【‟箸墓再考”】
  プロジェクト関連イベント

フォトコンテスト
  「箸墓古墳のある風景」

募集期間9月1日~平成26年1月31日

LinkIcon受賞作品についてはこちら



hashihaka photo.jpgフォトコンテスト表彰式


遺跡ウォーク
   「徹底検証 箸墓古墳」

平成26年3月8日(土)





hashihaka walk2.jpg細部にわたりじっくり観察する参加者




遺跡ウォーク
    「大和古墳群を巡る」

平成26年3月15日(土) 


hashihaka walk3jpg.jpg櫛山古墳の墳丘で説明を受ける参加者

【訪ねた古墳】
黒塚古墳中山大塚古墳灯籠山古墳西殿塚古墳
下池山古墳 行燈山古墳櫛山古墳渋谷向山古墳
ホケノ山古墳箸墓古墳


体験講座
「箸墓古墳の模型を作ろう!」

平成26年3月1日(土)


hashihaka model.jpg完成した模型を手に記念撮影









 当センター初の試みとして、フォトコンテストを開催しました。「様々な伝説を持ち神秘のベールに包まれた箸墓古墳が、自然の中に溶け込み、あるいは現代に生きる私たちの生活の中の一部として存在する姿を写真で表現したもの」をテーマとして作品募集を行ったところ、全国から177点もの応募がありました。
 3月16日に開かれたシンポジウム「箸墓再考」の会場で受賞者の表彰式及び受賞作品展を行いました。これらの作品は平成26年6月15日まで当センターロビーでご覧いただけます。




 このイベントは、箸墓古墳を細部にわたってじっくり観察することによって、これまで見ることのできなかった墳丘の形態が見えてきたり、周辺をくまなく歩いたりすることによって、築造当時の地形が見えてくるという新たな発見を参加者に体験してもらうことを目的に開催しました。墳丘内に立ち入るイベントではなかったものの、墳丘を観察しやすいポイントで、発掘調査成果や地元の伝承なども織り込みつつ箸墓古墳について説明しました。箸墓古墳のある地元ならではのご案内ができたのではないかと思います。全国から25名がご参加いただきました。




 奈良盆地東南部、桜井市から天理市にかけての山沿いは、わが国の成り立ちを考える上で最も重要な地域とされています。この地域の東西2㎞南北5㎞にわたって約180基もの古墳が点在する大和古墳群を1日かけて巡りました。
 天理市の黒塚古墳をスタートして、職員の解説やクイズをまじえながら、桜井市立埋蔵文化財センターまでの約10㎞を歩きました。
 全国から87人の参加があり、翌日行われたシンポジウムとセットで参加されるという方が大勢いらっしゃいました。





 近年の箸墓古墳に関する調査成果の一つとして、3D測量による立体図面があります。この最新の成果を取り入れた独自の試案で箸墓古墳の墳丘復元をおこない、ウレタンパネルを使って1/2000の模型制作をしていただきました。最新の復元案に基づく本格的な模型作りということで、ご好評いただきました。
 全国から9人の方にご参加いただきました。

【文化財講座】 
「入門 箸墓古墳」-箸墓古墳は卑弥呼の墓か?-

平成25年10月5日(土)~11月30(土)〔全5回〕

 今年度の文化財講座は、埋蔵文化財センター開館25周年記念“箸墓再考”プロジェクトの関連イベントとして「入門箸墓古墳」―箸墓古墳は卑弥呼の墓か?―を開催しました。近年箸墓古墳周辺では調査が進み、築造方法、築造年代、被葬者像などについても新しい成果が報告されています。今年度の講座は、これらの成果も取り入れながら、市民の皆さんに箸墓古墳を広くもっと知っていただくための絶好の機会を提供できたかと思います。また、今年度の講座のテーマは、箸墓古墳という市民の皆さんも日頃から非常に興味を持っていた内容だったので、欠席される方はほとんどおられませんでした。市民の方32名が参加されました。


25kouza01.jpg 第1回目から3回目までは、当センターの多目的室で桜井市教育委員会文化財課の職員から、箸墓古墳の築造の話や、当時の時代背景、またこれまでの周辺での調査の話、あるいは被葬者像について講義がありました。毎回1時間30分の講義でしたが、皆さん熱心に勉強されていました。

25kouza02.jpg
 第4回目は、実際に箸墓古墳まで出向き発掘調査時の話や古墳の形状・築造方法について解説を聞きました。また古墳から離れた場所でも築造時の地形が今でも残っていることに、皆さん驚かれていました。


25kouza03.JPG
 第5回目は、これまで学習してきたことを、自分たちの手で模型に反映させて、実際に箸墓古墳を築造してみました。模型作りは細かい作業も多く、悪戦苦闘の連続でしたが、完成時は喜びもひとしおだったようです。

【体験講座】鋳造体験

2回目:平成25年9月8日(日)


 発掘調査速報展19「50㎝下の桜井」の関連イベント第2弾、2回目は低融点金属を使って鋳造体験を行いました。

 今回使った鋳型は赤尾熊ヶ谷古墳群で出土した大小2面の内行花文鏡を基にしたもので、実物の半分くらいの大きさのものを鋳造することができます。いくら低融点金属とはいえ、ドロドロに融けた金属を扱うとあって、はじめは恐る恐る鋳型に流し込んでいましたが、最終的には皆さん手慣れた様子でした。

 また、できたものにはバリと呼ばれる余計な部分があるため、荒い目のサンドペーパーで削り、細かい目のサンドペーパーで鏡面を磨いて仕上げて完成します。鏡面は最終的には顔が写るくらいまで磨きます。


taiken2013003.JPG手順の説明
taiken2013004.JPG溶けた金属を型に流し込みます
taiken2013005.JPG鋳型から鏡を取り出します

【体験講座】石庖丁作り

1回目:平成25年8月10日(土)

 発掘調査速報展19「50㎝下の桜井」の関連イベント第2弾は、実際に古代の道具・技術を体験してもらおうと石庖丁作りと鋳造体験をそれぞれ開催しました。
 1回目に行った石庖丁作りでは、出土した石庖丁と同じ粘板岩という石材で製作しました。まず石庖丁について簡単に解説し、発掘調査で出土した石庖丁の観察・スケッチをしてもらい、これから作る石庖丁のイメージを膨らませた後、実際に作る工程に入りました。今回はある程度の大きさの石材を研いで、成形したのち錐で紐を通す孔をあける作業を行いました。最後は実際に草を刈ってみて、石庖丁の使い方を学んでもらうことができたと思います。



taiken2013001.JPG孔をあけたり 磨いたりしています
taiken2013002.JPG完成品の切れ味は?

【子ども文化財教室】
「学芸員の仕事を体験しよう!」

7月25日(木)・26日(金)

夏休み恒例行事として、桜井市内の小学生向けに開催している子ども文化財教室に、今年は3名が参加してくれました。今回は「学芸員の仕事を体験しよう!」ということで埋蔵文化財センターの学芸員が日々行っている仕事を体験してもらいました。

 1日目の体験内容は土器の洗浄、接合、拓本に加え、遺物写真の撮影です。遺物写真撮影では、撮影台やレフランプなどの機材をつかって本格的な撮影に挑戦してもらいました。
 2日目は埋蔵文化財センター周辺の遺跡を実際に歩いて、特徴や見どころをまとめた遺跡案内の地図をつくってもらいました。例年に比べ参加人数が少なかったのですが、その分じっくり体験にとりくめたようで、遺物写真や地図など体験の成果物は力作ぞろいでした。

25kodomo-002.jpg 土器の接合25kodomo-001.jpg 遺物の撮影



25kodomo-003.jpg地図作りのため石室を調査

 遺跡案内の地図は「遺跡めぐりマップ展~できたての『遺跡地図』あります~」と題して、8月3日~31日まで埋蔵文化財センターのロビーで展示しました。期間中は地図を熱心に見ている方も多く、小さな学芸員たちが工夫をこらした地図をきっかけに、遺跡めぐりに興味をもった方もいらしたんじゃないかなぁ、と感じました。

【調査報告会】

平成25年7月20日(土)

 発掘調査速報展19「50㎝下の桜井」の関連イベント第1弾として、調査報告会を開催しました。当日は桜井市内や奈良県内在住の方をはじめ、大阪府や京都府、遠く関東方面から78名もの方々にご参加いただきました。
 今回は平成24年度に桜井市教育委員会と桜井市文化財協会が行った発掘調査の内、「大福遺跡第30次発掘調査」、「纒向遺跡第176次発掘調査」、「茅原大墓古墳第6次発掘調査」について各担当者が調査当時のスライド等を交えて報告し、熱心にメモを取る方やスライドを撮影する方もいました。報告会の終了後には質疑応答の機会を設け、展示室で土器や写真を見ながら各担当者に様々な質問をしていました。



hou-001.JPG         報告会の様子

【校外学習】

4月から7月

school-002.JPG熱心に説明を聞く小学生 桜井市内の小学校に通う6年生が展示見学に来てくれました。今年は例年よりも多く11校の小学校の内、10校が展示見学に訪れ、520名の生徒さんが来てくれました。市内のどこの小学校も遺跡の上やすぐそばに建てられていることから、主にそれぞれの校区の歴史について学んでもらえたと思います。皆、社会科で歴史を学ぶとあって、熱心にメモを取っていました。

school-003.JPG土器の説明をしています  展示室を見学した後は発掘調査で出土した土器を手に取って、つなぎ合わせる作業を体験してもらいました。皆、真剣な眼差しで土器の色や文様を見比べて、つながるかどうか試していました。中にはほとんど一つ分の土器を完成させた生徒さんもいて、皆の注目の的になっていました。


school-001.JPG展示品に園児たちも興味津々 また7月11日と12日には飛鳥学院保育所の園児82名が来てくれました。簡単に展示物を解説した後、写真を見ながら展示物を探す「宝探しゲーム」をしました。二人一組になって探してもらいましたが、すぐに見つけた組もいればなかなか見つからずあちこち探している組もいました。少しは文化財に親しんでもらえたかな?

【記者発表】
「大福遺跡第30次調査筒状銅製品について」

平成25年4月22日(月)

 平成24年度に行っpre-001.JPG 記者発表の様子大福遺跡第30次発掘調査で出土した筒状銅器について、記者発表を行いました。当日は新聞各紙やテレビ局が集まりました。主にこの筒状銅器が全国で11例目であり、奈良県内では最初の出土であることや、弥生時代後期~古墳時代前期前半ころの包含層に埋まったものであること、筒形銅器と呼ばれる古墳時代前期中頃の副葬品の祖形になった可能性があることなどを説明しました。

この時の資料はこちら~大福遺跡第30次調査~ 記者発表資料(PDF形式・3.26 MB)をクリックするとダウンロードができます。