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活動の様子

【平成27年度文化財講座】
 「古墳歩きの基礎知識」

平成28年3月12日・20日・26日

 桜井市内には800以上の古墳があると言われており、その中には纒向石塚古墳に代表される出現期古墳から艸墓古墳や文殊院西古墳などの終末期古墳までの各時代の古墳が知られています。普段は造られた年代や副葬品、被葬者像について考えることが多いのですが、今回は「読み解く」をテーマに行いました。古墳の周辺の地形に見られる地割や段差から本来の墳形を考えたり、横穴式石室の時代ごとの変遷をじっくり観察しながら、出現期古墳から終末期古墳までを3回に分けて巡りました。今回の講座では市内外から31名の方に参加していただきました。
 この講座を通して、これまで見ていた古墳を違った視点で見る「基礎知識」が得られたのではないでしょうか。今後、各地の古墳を巡る際の参考にしていただければと思います。


  開催日時 集合場所 内容
1 3月12日(土)
13:00~16:00 
纒向石塚古墳      纒向石塚古墳や黒塚古墳などの桜井市北部
                                           ~天理市南部の古墳
2 3月20日(日)
13:00~16:00 
埋蔵文化財セン 箸墓古墳や珠城山古墳群などの三輪山西麓の古墳
3月26日(土)
9:00~16:00
桜井駅南口 茶臼山古墳などの桜井市南部の古墳


 当日の資料は、当センターのホームページからダウンロードしていただくことができます。詳しくは各種資料のダウンロードページをご覧ください。


勝山古墳のくびれ部を見ながら(第1回).JPG勝山古墳のくびれ部をみながら(第1回)茅原大墓古墳を解説中(第2回).JPG茅原大墓古墳を解説中(第2回)メスリ山古墳の後円部にて(第3回).JPGメスリ山の後円部にて(第3回)

【企画展関連イベント】
 古代鏡のミニチュアモデル鋳造体験講座

平成28年3月5日

 現在開催している企画展『かわいい遺物たち~桜井市内出土遺物から~』の関連イベントとして、赤尾熊ヶ谷古墳出土の鏡を鋳造する体験を行い、老若男女19名の方々にご参加いただきました。

 はじめに古代鏡についての説明があり、その後、低融点金属を鋳型に流し込むところから、磨いて顔が映るようになるまでを行ってもらいました。鏡に顔がきれいに映るようにしようとみなさん真剣に磨いておられました。体験を終えたみなさんの鏡を見ると、とてもきれいな鏡を完成されていて、今回の鋳造体験講座はみなさん満足していただけたようです。

h28kagami1.png鋳型に金属を流し込んでいますh28kagami2.png鏡に舞錐で穴を開けます

h28kagami3.png鏡を磨いていますh28kagami4.png完成した鏡を手に記念撮影

【東京フォーラムⅣ】「卑弥呼」発見!
 「宮室、楼観、城柵、厳かに設け…」卑弥呼の居処―

平成28年2月14日(日) 於:東京都千代田区 日本教育会館一ツ橋ホール

 今年も桜井市主催による「東京フォーラムⅣ「卑弥呼」発見!」が行われ、埋蔵文化財センターでは纒向遺跡に関する書籍の販売を行いました。東京で行われるフォーラムも今回で4回目を迎え、会場となった一ツ橋ホールには関東在住の纒向ファンの方々が大勢集まりました。参加される方は毎回熱心な方が多く、少しでも纒向遺跡に関する情報を聞き入れようと演者の話に真剣に耳を傾けていらっしゃいました。
 また講演の間には、私たちの書籍販売のブースにも多くの方が来られ、纒向遺跡のみならず桜井市の文化財に関する質問も多く寄せていただきました。桜井から遠方の方々に「地元桜井の生の声を伝えていくことがいかに大事か」を改めて痛感させられるイベントでした。

tokyo.pngシンポジウムのようす

【平成27年度特別展記念講演会】
 『検討 その後の纒向遺跡』

平成27年11月29日
於:桜井市まほろばセンター多目的ホール

 本年度特別展の記念講演会『検討 その後の纒向遺跡』を行いました。おかげさまで満員御礼となりました。
 当日は、元同志社大学教授・辰巳和弘氏を講師に迎えて「ワカタケル大王と纒向の宮」と題した記念講演と、桜井市教育委員会文化財課の森暢郎による講演「纒向その後 ―大型建物廃絶後の様相―」、そして辰巳氏・森・桜井市教育委員会文化財課の福辻淳による鼎談「検討 「纒向」その後」の三部構成で進行しました。会場は熱気に包まれ、鼎談では時折笑いが起きるなど、講師と参加者が一体となったようすでした。

 当日の資料は、当センターのホームページからダウンロードしていただくことができます。詳しくは各種資料のダウンロードページをご覧ください





h27kouen1.png講演のようす(辰巳氏)
h27kouen2.png講演のようす(森)
h27kouen3.png鼎談のようす

【職場体験学習2】

平成27年10月28・29日


 今回は桜井中学校の職場体験学習で、埋蔵文化財センターにも3名の生徒が来てくれました。
 1日目の午前中は土器洗いなどのセンター内の仕事を行い、午後からは実際の発掘現場で調査の補助をしてもらいました。2日目の午前中は纒向遺跡周辺の古墳や神社の巡視を行い、センターに戻ってきてからは土器の接合を行いました。午後は遺物の梱包に使われるクッション材を作るなどして2日間の日程が終了しました。
 生徒のみなさんには、今回体験した仕事に楽しみながら取り組んでもらえたと思います。発掘調査を見かけることはあっても、実際に自分の手で土器を見つけることはとても貴重な体験だったと思います。この2日間の職場体験学習を終えた感想を生徒たちに聞いたところ、「纒向遺跡周辺の古墳や神社の巡視をしたことが心に残った」と答えていました。
 これらの体験を通じて、桜井市の文化財に興味を持ってくれたようで嬉しく思います。今回の経験から「働く」ということはどういうことか知ってもらい、将来の方向性を決めていくうえでの役に立ててもらえれば幸いです。






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発掘現場にて


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遺物を守るクッションも手作りです


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珠城山古墳を巡視

【発掘調査報告会】 

平成27年9月12日(土)

 発掘調査速報展21「50㎝下の桜井」の関連イベントとして発掘調査報告会を開催しました。当日は奈良県の内外から70名もの参加があり、中には遠く千葉県からお越しの方もいらっしゃいました。
 今回は平成26年度に桜井市内で行われた発掘調査の中から「大福遺跡第31・32次調査」「纒向遺跡第183次調査」「谷遺跡第27次調査」「阿部地区の調査-谷首古墳と安倍寺跡-」について、調査担当者が資料と調査写真とともに報告しました。報告会が始まると熱心にメモを取る方や写真を撮影する方も多く見られました。
 中でも谷遺跡の線刻土器についての話は参加者の興味を引くもので、調査担当者はこの線刻について「龍」や「鳳凰」の表現例と見比べながら分かりやすく解説していました。
 報告会終了後は展示室に移動して、それぞれの調査担当者が遺物の解説や参加者の質問にお答えしました。

講演・報告】
➀ 「大福遺跡第31・32次調査」
  丹羽恵二(桜井市教育委員会文化財課)
➁ 「纒向遺跡第183次調査」
  森 暢郎(桜井市教育委員会文化財課)
➂ 「谷遺跡第27次調査」
  飯塚健太(桜井市教育委員会文化財課)
➃ 「阿部地区の調査―谷首古墳と安倍寺跡」
  三沢朋未(桜井市教育委員会文化財課)



h27houkoku.png報告会のようすh27houkoku2.png展示室にて解説

【JAF関西本部50周年感謝イベント in梅田ハービスホール】
『古代鏡の鋳造体験』講座 

平成27年8月29


GEDC0792.psd      古代鏡の写真と見本  大阪梅田にあるハービスホールで行なわれたJAF主催のイベントに参加し、『古代鏡の鋳造体験』講座を行いました。この講座には、小学生を中心に32名の参加があり、低温で溶ける金属を使って、桜井市内の赤尾熊ヶ谷古墳から出土した内行花文鏡を模した鏡の鋳造体験をしてもらいました。

GEDC0771 - コピー.JPG  鋳型に金属を流し込む様子GEDC0774 - コピー.JPG        鏡を磨いているところ GEDC0779 - コピー.JPG穴を開けてペンダントに      加工します

 鏡の原寸大写真や完成見本を見ながら鏡作りの歴史や鋳造の仕方の説明を受けたあと、シリコン製の鋳型に溶かした金属を注ぎ込み、その後出来た鏡の鏡面を耐水ペーパーで顔が映るようになるまで磨くという作業を体験してもらいました。

 体験していただいたみなさんは熱心に鏡を磨いてられ、中には兄弟同士で磨き具合を競っていたり、保護者GEDC0791 - コピー.psd葛城市マスコット    キャラクターの蓮花ちゃんも      来てくれました!の方まで鏡磨きに熱中する様子が見られ、子どもから大人まで楽しんでいただけたと思います。根気強く鏡を磨き続けたかいあってぴかぴかに輝く鏡になり、みなさん笑顔で帰って行かれました。
GEDC0783 - コピー.psd    完成したペンダントと記念撮影


 このイベントは関西本部設置50周年を記念したもので、JAFと提携している近畿の21自治体が参加しました。主に小学生以下の子どもを対象にした「なつやすみ子ども工作宿題解決コーナー」では、当センターが行なった体験教室の他にも化石の発掘やジェルキャンドル作り、うちわ作りなどが体験できるようになっていました。別のブースでも、ロードサービス職業体験や先進技術自動車コーナー、自治体の観光発信や物販のコーナーなど様々な企画が行なわれ、たくさんの家族連れで賑わっていました。
 体験教室にご参加・ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

【子ども文化財教室】 

平成27年7月23・24日


 夏休み恒例行事として、小学生向けに開催している子ども文化財教室に今年は3名が参加してくれました。今回は展示見学、埋蔵文化財センターの仕事体験に加え、遺跡見学と測量、古代の技術体験として低融点合金を使った鋳造をおこないました。

 1日目の午前には埋文センター内や展示室の見学をしました。
普段は入ることのないh27kodomo.pngここではこんなものが出土していますバックヤードどのような仕事をしているのかを知ってもらうことができたと思います。午後は土器あらい、接合、遺物写真の撮影と、いろいろな仕事を体験しました。本物の土器と仕事用の道具を使った本格的な作業でしたが、みんな説明をしっかり聞いて取り組んでくれました。



 2日目の午前h27kodomo3.png園池遺構を測量移築保存されている上之宮遺跡の「園池遺構」を分担して測量しました。みんな初めての測量体験でしたが、協力して図をかいてくれました。午後は土器に描かれたさまざまな文様を拓本にとってもらいました。h27kodomo2.png古墳を探検中そのあと低融点合金を使って赤尾熊ヶ谷古墳群から出土した銅鏡や大福遺跡から出土した銅鐸を鋳造する体験をしてもらいました。作るものは実物よりも小さいですが、古代の技術と同じ手順で作っています。

 みんな元気よくいろいろな体験に取り組んでくれたと思います。夏休みの思い出になったかな?

【職場体験学習】 

平成27年5月14・15日


 今年も桜井市内の中学校で職場体験学習がおこなわれ、埋蔵文化財センターにも2校から中学生がやって来ました。

h27taiken1.png只今、洗浄中 今回は大三輪中学校から3名、桜井東中学校から1名の中学生が来てくれました。初日は午前中に市内の小学生の展示見学がありました。以前は自分たちが解説を受ける側でしたが、今度は解説する側を体験してもらいました。午後からは遺跡の発掘調査を体験してもらおうと現地に行きましたが、少ししたところで雨が降ってきたために中止となりました。そこで急遽予定を変更して出土した土器を洗浄する作業をしてもらいました。土器の表面や割れ目に入った土を丁寧に洗うのは根気が必要で、遺跡での作業とは違う体験をしてもらえたかと思います。



 2日目の午前中h27taiken2.png 土器は出てくるかな?前日のリベンジとして遺跡での発掘調査に行きました。鎌倉~室町時代の川跡を掘り下げていく力仕事で、想像していた発掘調査との違いに驚いていました。大量に出土することはなかったのですが、それぞれが遺物を取り上げることができました。午後からは土器の接合やコンテナへの収納などをしてもらい、倉庫への搬出を体験してもらいました。

 今回、体験したどの仕事も興味深そうに楽しみながら取り組んでもらえたと思います。生徒のみなさんがこの経験から「働く」ということを意識し、将来を考えるうえで何かしら役に立ててもらえれば幸いです。