火は我々にとって様々な恩恵をもたらしてくれる便利なものです。昔から人間は火を生活の道具として様々な用途に使ってきました。例えば調理・照明・暖房などとして、或いは焼畑などの農耕や金属の生産にと、人間は火を発見して以来、様々な生活の場面に積極的に取り入れてきました。人類は火を使って土器を焼くことを知り、或いは鉄や銅などの金属を溶かすことも知り、文明を急速に発展させてきました。このように人間は他の動物と違って、火を手にするようになって以来、自分達の生活をより快適にしてきました。しかしその反面、武器として火を使うことも知り、有史以来戦争には必ず火が登場しており、またエネルギーとして使うことを知って以来、地球温暖化が始まったともいわれています。ところが一方で火は使い方を誤ると火傷はもとより火事などの大きな災害をもたらし、生命や財産を焼き尽くす恐ろしいものであることもよく知られています。
今回の企画展では、人間が火を発見してから今まで、どのように火を操り生活の中に取り入れ、そして利用してきたかを発掘調査で出土する遺物から見ていくことにします。
◇開催期間◇
令和2年12月9日(水)~令和3年4月11日(日) ※終了しました
◇開館時間◇
9:00~16:30(入館は16:00まで)
◇入 館 料◇
一 般 (団体):300円 (200円)
小・中学生(団体):150円 (100円) ※団体は20名以上
◇会 場◇
桜井市立埋蔵文化財センター展示収蔵室
◇休 館 日◇
毎週月・火曜日(祝日の場合は開館)
祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月5日)